店主、年の瀬になると鴨長明の方丈記を思い出して読みたくなります。
鴨長明が生きた、平安末から鎌倉初の政情不安・天災・飢饉…現代と通ずるところがあるな、と。
そして、三島由紀夫が危惧し警鐘していたことが現実になっています。三島由紀夫は、店主の中では、意識高いオシャレのアイコンとか、文壇の寵児とか何かきらびやかな存在ではなく(そういった側面もありますがそういった一面だけを捉えることには些かの浅薄さと抵抗を感じる)、この国の行く末を憂いていた1人です。
氏が何を憂いていたのか、氏が何故自決の道を選んだのか。
明治維新・文明開化で日本と日本人はすっかりと塗り替えられ、作り変えられてしまいました。
私たちは一体どうなりたくて、どこへ向かっているんだろうとふと思うことがあります。