滋味ある素朴なお菓子焼いてます。3時のおやつに、珈琲やお茶のお供に、ちょっとひと息コメルシーのおかし

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八甲田山読了

新田次郎著「八甲田山 死の彷徨」を読み終えました…

想像を絶する…_:(´ཀ`」 ∠):

地吹雪狂風・視界ゼロ・胸の高さほどの積雪地帯ありの雪山を、軽装のまま携行食は凍って食べられず、水筒の水は凍りつき飲めず、飲まず食わずで昼夜関係なく数日彷徨い歩く5連隊。

凍傷、佇立したまま凍死、低体温症による意識混濁、神経迷走、発狂、昏倒等等もう救いがない。

意識混濁の隊員の「この景色には見覚えがある!ここを行けば目的地です!」なんて妄言に、ふらふらとついて行ってしまう一行…

そもそも、最初の村で案内人を断るという愚行。

他にもいろいろとツッコミどころ満載なのですが。

読み進めるほどに、鬱々とした気分になりました😰

一方の31連隊は冬の雪山の怖さを知っている者で固めた少数精鋭部隊で、八甲田山を踏破。

5連隊の遭難によって、日本軍の冬の装備が強化されたとか。

あまりにも犠牲の多い勉強代となったという感じか。

この雪中行軍に関わった民間人のその後もなかなかに悲惨だったみたいで…

公権力には逆らえんもんね…

ネタバレ多めの感想ですみませんでした。

この、八甲田山死の彷徨を読んで、他の遭難のことも気になり調べましたが、あのトムラウシ山遭難も有名ですね。

当時は北海道の山で遭難事故が起きたくらいにしか認識がなかったけど、事故の概要を見て、こちらにも驚愕しました。

山は素晴らしいけど、恐い。

自分の体力実力に見合った計画をしなきゃ、無理だと思ったら引き返さなきゃ😭

山登りを楽しむようになり、まだ命の危険を感じるような山行はないけど、いま一度、山の怖さというものを考えるきっかけになりました。

取り急ぎは、装備チェックしよう。

読書開拓記

白孤魔記シリーズを読み終え、次は何を読もうかなと思って、いろいろ気になる中から読んだことのない作家さんにしたいと思い、たどり着いた。

新田次郎先生作「八甲田山 死の彷徨」

実際の事件を基に描かれたお話です。

まだ読み始めて十数ページですが読み始めてすぐ、「八甲田山雪中行軍、やりたい?もちろんやりたいよナァ!?これは命令じゃあないぞぉ!」みたいなこと言う上官が登場…下士官は「は、はァ!もちろんやりたいですっっっ!!!」

上司がやれと言ったらやらざるを得ない日本人、危険だと分かっていても突き進む日本人…昔も今も変わらず。そういうマインドが国民性なのかな、恐ろしい😭

雪山を舞台に、もう目も当てられない地獄絵図😱

雪山をナメたらいかんでよ〜、っていうお話だそうで。

昔映画化されているそうで、読み終わったら映画も観てみたいな。

いろいろ、いろいろと最近は読んでみたい本があり過ぎて悩む〜🙄