白孤魔記6作目、「元禄の雪」
今度の舞台は江戸時代、元禄年間に起きたあの有名な赤穂事件です。
生類憐れみの令が制定された時代でもあります。
今までの作品に比べてだいぶ読むのに時間がかかってしまいましたが、とてもおもしろいお話でした。
時代ものは読んでいると、時代背景や知らない単語なんかが気になり出して、ついついネットや別の本で調べたりしながらになり、読むペースが落ちます…^ ^:
今回の赤穂事件は、有名な歴史的事件だけど何となーくしか知らなかったので、何故起こったのか、「改易」ってどういう意味?侍はなぜ切腹を選ぶのか?と調べながら読んだので、1週間くらいかかりましたが、へぇーって言うこと、なるほど〜という風に興味深く読めました。
当時は参勤交代の他、江戸城の修繕、勅使馳走役という京の都からの使者をもてなすお役目などなど、幕府からの不条理な決まりごとが特に石高の少ない大名や外様大名の財政を圧迫していたそうです。
武士の辞世の句には切ない気持ちにさせられました。。。
赤穂浪士討ち入りのシーンも胸にグッと込み上げるものがあり…今の時代とはまったく違った価値観の世で生きる人々の生き様に想いを馳せるのでした。
児童書だけど、内容的にはちょっと難しめかなと思いました。
浅野内匠頭とか吉良上野介とか、昔の人の名前は難読〜。